![]() 動的な球面収差を有する調節可能型iol
专利摘要:
本発明は、一般に、調節ジオプトリーの関数として動的な球面収差を示す調節可能型眼内レンズ10、18に関する。一例として、一態様においては、本発明は、前部光学要素12と、後部光学要素14と、レンズが患者の眼の内部に埋植された際に調節を提供するべく、相互の関係におけるこれらの要素の軸方向の運動を許容するように、前部及び後部要素を結合するメカニズム16と、を具備する眼内レンズ10を提供する。前部及び後部要素のそれぞれのものは、少なくとも1つの非球面表面を含み、これらの表面の非球形度は、調節に伴って変化する合成球面収差を提供するべく適合されている。 公开号:JP2011511671A 申请号:JP2010546044 申请日:2009-02-06 公开日:2011-04-14 发明作者:アンゲロプロス,ロバート;カラケレ,ムトル;チャン,シャオシャオ;ホン,シン 申请人:アルコン,インコーポレイティド; IPC主号:A61F2-16
专利说明:
[0001] 本発明は、一般に、眼科レンズに関するものであり、更に詳しくは、動的な収差を有する調節可能型眼内レンズ(IntraOcular Lens:IOL)に関するものである。] 背景技術 [0002] 眼のジオプトリーは、角膜のジオプトリーと、水晶体のジオプトリーと、によって決定され、眼の合計ジオプトリーの約1/3を水晶体が提供している。水晶体は、透明であって両凸状の構造であり、その曲率を毛様筋によって変更してジオプトリーを調節することにより、様々な距離において眼を物体に合焦させることができる。このプロセスを調節(accommodation)と呼んでいる。調節の結果、水晶体が示す球面収差は、負の方向にシフトする。] [0003] しかしながら、水晶体は、例えば、年齢及び/又は疾病に起因し、白内障を患った人の場合には、透明度が低下し、その結果、網膜に到達する光の量が減少する。白内障の既知の治療法には、不透明になった水晶体を除去して人工の眼内レンズ(IOL)と交換するステップが伴う。このようなIOLは、患者の視力を改善することは可能であるが、眼の調節能力が失われるか又は少なくとも大幅に低下するという可能性を有する。具体的には、単焦点IOLと一般に呼ばれている種類のIOLは、単一のジオプトリーしか提供しておらず、従って、調節が不可能である。回折型IOLと一般に呼ばれている別の種類のIOLは、基本的に2つのジオプトリーを提供しており、通常、これらは、遠見及び近見ジオプトリーである。従って、これらのIOLも、擬似調節と一般に呼ばれる限られた程度の調節しか提供していない。] [0004] 毛様筋の運動に応答した相互の関係における2つの光学要素の運動を利用して一定程度の連続的な調節を提供するデュアルオプティック調節可能型IOLも知られている。しかしながら、このようなIOLの2つのオプティックの運動の範囲は、通常、限定されており、従って、これらが調節を提供する視距離の範囲も限定されている。] 先行技術 [0005] 米国特許第4,696,569号明細書 米国特許第5,935,738号明細書 米国特許出願第11/000770号明細書 米国特許出願第7,316,713号明細書 米国特許出願第6,616,691号明細書] 発明が解決しようとする課題 [0006] 従って、改善されたIOL、具体的には、改善された調節可能型IOLと、これらを利用して視力を矯正する方法と、に対するニーズが存在する。] 課題を解決するための手段 [0007] 一態様においては、本発明は、眼内レンズ(IOL)を提供し、このIOLは、前部光学要素と、後部光学要素と、前部及び後部要素を結合するメカニズムであって、レンズが患者の眼の内部に埋植された際に調節を提供するべく、相互の関係においてこれらの要素の軸方向の運動を許容するメカニズムと、を具備する。前部及び後部要素のそれぞれのものは、少なくとも1つの非球面表面を含み、これらの表面の非球形度は、調節に伴って変化する合成球面収差を提供するべく、適合されている。] [0008] 関連する一態様においては、前部及び後部要素の合成収差の結果としてIOLが示す球面収差は、眼が遠見視力から近見視力に調節されるのに伴って、IOLが埋植されている眼の瞳孔サイズの変化に応答して正の値から負の値に変化する。一例として、この球面収差は、瞳孔直径が調節の際に約6mmから約1.5mmに変化するのに伴って、約+0.2μm〜約−0.5μm(マイナス0.5ミクロン)の範囲において変化可能である。いくつかのケースにおいては、このようなIOLの球面収差の動的な変動は、IOLのジオプトリーが調節に起因して約0〜約6Dの範囲において変化するのに伴って約+0.2μm〜約−0.5μm(マイナス0.5ミクロン)の範囲の変化として特徴付け可能である。いくつかのその他のケースにおいては、動的な変動の範囲は、焦点深度を更に増大させるべく、更に大きなものであってよい。] [0009] 関連する一態様においては、IOLは、IOLの光学要素が遠見視力に適した調節状態に対応する距離だけ離隔している際に、わずかな正の球面収差を示すことができる。このような正の球面収差は、例えば、約+0.2μm〜約0μmの範囲内であってよい。対照的に、IOLは、IOLの光学要素が近見視力に適した調節状態に対応する距離だけ離隔している際には、負の球面収差を示すことができる。一例として、このような負の球面収差は、約−0.5μm(マイナス0.5ミクロン)〜約0μmの範囲内であってよい。] [0010] その他のケースにおいては、IOLは、眼が非調節状態(遠見視力に適した状態)にある際には、例えば、約−0.5μm(マイナス0.5ミクロン)〜約0μmの範囲内の球面収差などのわずかな負の球面収差を示すことが可能であり、この球面収差は、眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、次第に更に負になる。] [0011] 関連する一態様においては、前部光学要素は、約6D〜約40Dの範囲内の単焦点屈折性ジオプトリーを提供し、後部光学要素は、約−30D(マイナス30D)〜約−3D(マイナス3D)の範囲内の単焦点屈折性ジオプトリーを提供する。] [0012] 別の態様においては、眼内レンズ(IOL)アセンブリが開示され、このIOLアセンブリは、前部レンズと、後部レンズと、これらのレンズを接続する結合メカニズムであって、IOLアセンブリが患者の眼の内部に埋植された際に、眼の自然な調節力に応答して相互の関係におけるこれらのレンズの軸方向の運動を生成する結合メカニズムと、を含む。これらのレンズは、眼の調節状態の関数として変化する合成球面収差を提供する。例えば、合成球面収差は、眼の調節状態が遠見視力に適したものから近見視力に適したものに変化するのに伴って、正の値から負の値に変化する。或いは、この代わりに、合成球面収差は、調節ジオプトリーの範囲の全体にわたって負であってもよく、この収差は、調節ジオプトリーが増大するのに伴って減少する(更に負になる)。いくつかのケースにおいては、このような減少は、球面収差対調節のプロットにおける実質的に線形の傾きによって特徴づけ可能である。] [0013] 別の態様においては、前部光学要素及び後部光学要素を具備するデュアル要素オプティックを有する調節可能型眼内レンズ(IOL)が開示され、それぞれの要素は、それぞれの要素の合成球面収差が、オプティックが埋植された眼の調節状態の関数として変化するように、球面収差を提供する。一例として、この合成球面収差は、眼の調節状態が遠見視力に適したものから近見視力に適したものに変化するのに伴って、約+0.2μm(プラス0.2ミクロン)〜約−0.5μmの範囲において変化可能である。] [0014] 別の態様においては、本発明は、少なくとも1つの非球面表面を具備する前部光学要素と、少なくとも1つの非球面表面を具備する後部光学要素と、を有する眼内レンズ(IOL)を提供し、これらの非球面表面は、レンズが患者の眼の内部に埋植された際に瞳孔サイズの関数として変化する合成球面収差を提供するべく、適合されている。例えば、いくつかのケースにおいては、この合成球面収差は、約6mm以上の瞳孔サイズについては、正であり、且つ、約1.5mm未満の瞳孔サイズについては、負である。] [0015] 関連する一態様においては、前述のIOLにおいて、前部光学要素は、約6〜約40Dの範囲内の単焦点ジオプトリーを提供し、且つ、後部光学要素は、約−30D(マイナス30D)〜約−3D(マイナス3D)の範囲内の単焦点ジオプトリーを提供する。] [0016] 別の態様においては、IOLが埋植された眼の調節状態の関数として変化するべく適合された可変球面収差を示す調節可能型眼内レンズ(IOL)を提供するステップと、このIOLを患者の眼の内部に埋植するステップと、を含む視力を矯正する方法が開示される。] [0017] 本発明については、「簡単な図面の説明」の節に記載されている添付図面との関連において以下の詳細な説明を参照することにより、更に理解することができよう。] 図面の簡単な説明 [0018] 相互の関係において軸方向にレンズを運動させるメカニズムによって相互に結合された前部レンズ及び後部レンズを具備する本発明の一実施例による調節可能型IOLの概略側面図である。 図1に示されているIOLの前部レンズを概略的に示すものであり、このレンズが非球面の後部表面を含むことを示している。 図1に示されているIOLの後部レンズを概略的に示すものであり、このレンズが非球面の前部表面を含むことを示している。 本発明の一実施例によるデュアルオプティック調節可能型IOLの概略側面図であり、このIOLは、その前部オプティックの表面上に回折構造を具備する。 図3AのIOLの前部オプティックの表面の概略図であり、回折構造を示している。 回折構造を具備する図3AのIOLの前部表面の概略的な半径方向のプロファイルであり、表面の基礎となる曲率を除去した状態のものである。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの仮想的なIOL設計の残留球面収差の算出値を調節の関数として示している。 相互の関係におけるその前部及び後部レンズの様々な離隔距離において3つのIOL設計(球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計)が提供する近軸調節の算出値を示している。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの仮想的なデュアルオプティック調節可能型IOLの前部及び後部レンズの0.6mmの離隔の場合の収差の影響による調節の理論的な算出値を示している。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの仮想的なデュアルオプティック調節可能型IOLの前部及び後部レンズの1mmの離隔の場合の収差の影響による調節の理論的な算出値を示している。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの仮想的なデュアルオプティック調節可能型IOL設計に対応した6mm及び3mmの瞳孔サイズにおける遠見視力のための100lp/mmにおける変調伝達関数(MTF)の理論的な算出値を示している。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの仮想的なデュアルオプティック調節可能型IOL設計に対応した6mm及び3mmの瞳孔サイズにおける近見視力のための100lp/mmにおける変調伝達関数(MTF)の理論的な算出値を示している。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの設計における3mmの瞳孔直径の場合の調節ジオプトリーの関数としての50lp/mmにおけるMTFの算出値に対応したグラフを示している。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの設計における6mmの瞳孔直径の場合の調節ジオプトリーの関数としての50lp/mmにおけるMTFの算出値に対応したグラフを示している。 球面設計、球面収差を極小化した設計、及び本発明の一実施例による設計という3つの仮想的なデュアルオプティック調節可能型IOL設計の画像品質に対する傾斜及び偏心の影響の算出値を示している。] 図1 図3A 実施例 [0019] 本発明は、一般に、有効な調節ジオプトリーを改善するように、眼の調節状態の関数として動的な球面収差を示す調節可能型眼内レンズ(IOL)を提供する。一例として、このIOLは、2つのオプティックを包含可能であり、これらのオプティックは、調節可能な軸方向の距離だけ離隔すると共に、眼の自然な調節力に応答して軸方向の距離を変化させるメカニズムを介して相互に結合されており、この結果、調節ジオプトリーを提供可能である。それぞれのオプティックの少なくとも1つの表面は、増大する調節の関数として減少する球面収差をIOLが提供するように、非球面プロファイルを有することができる。例えば、この球面収差は、調節の増大に伴う負の傾きを特徴とする変動を示すことが可能であり、即ち、この収差は、眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、次第に更に負となることができる。] [0020] 尚、前述の実施例においては、IOLの動的な収差を球面収差との関連において説明したが、本発明の教示内容は、調節可能型IOL内の非点及び/又は円筒形収差などのその他のタイプの収差を調節の関数として動的に変化させるべく適用することも可能である。例えば、いくつかの実施例においては、デュアルオプティック調節可能型IOLの少なくとも1つのIOLは、遠見視力について、(例えば、角膜の円筒形収差を打ち消すことにより)、眼の円筒形収差を、例えば、完全に補正するなどのように、極小化するべく設計された円筒形表面を包含可能である。眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、IOLの2つのオプティックの間の軸方向の離隔は変化可能であり、この結果、残留円筒形収差に結び付く。例えば、角膜の円筒形誤差を完全に補正するのではなく、この円筒形表面は、近見視力のための目標の残留円筒形収差を生成すると共に焦点深度の範囲を拡張し、この結果、変化する残留円筒形収差が得られる。換言すれば、このIOLは、増大する調節の関数として動的に変化する円筒形収差を提供している。] [0021] 更には、後述する多くの実施例においては、収差の動的な変化は、2つのオプティックの軸方向の離隔の変化に起因して実現されているが、その他の実施例においては、このような1つ又は複数の収差の動的な変動は、調節可能型IOLの2つのオプティック間の軸方向の離隔に加えて、横方向のシフトの結果として実現可能である。] [0022] 図1は、相互の関係において軸方向の距離に配置された前部光学要素12(例えば、レンズ)と、後部光学要素14(例えば、別のレンズ)と、を含む本発明の一実施例による眼内レンズ(IOL)10を概略的に示している。更に後述するように、このIOLが患者の眼の内部に埋植された際には、2つの要素の間の軸方向の距離は、これらの要素の合成ジオプトリーを変化させて調節を提供するように、眼の自然な調節力に応答して変化可能である。前部光学要素12は、その光学軸OAAを中心として配設され、且つ、後部光学要素14は、その個別の光学軸OAPを中心として配設されている。この場合には、2つの要素の光学軸は、同一直線上にある。従って、以下の説明においては、IOL10の光学軸OAを参照することとする。] 図1 [0023] 調節メカニズム16は、IOLが患者の眼の内部に埋植された際に、眼の自然な調節力に応答して相対的な軸方向の運動(光学軸OAに沿った運動)を許容するように、前部及び後部光学要素を1つに結合している。いくつかの実施例においては、このメカニズムは、光学要素の中の他方のものが静止状態に留まっている状態で、光学要素の中の1つのもの(例えば、前部要素12)を運動させるが、その他の実施例においては、メカニズム16は、両方の要素を運動させる。光学要素の相対的な運動は、それらの要素の間の軸方向の離隔距離を変化させ、これにより、IOLのジオプトリーを変化させる。換言すれば、軸方向の距離の変化は、更に後述するように、眼からの様々な距離に位置した物体を見るための調節を提供可能である。] [0024] 前部及び後部光学要素と、調節メカニズムと、は、任意の適切な生体適合性を有する材料から形成可能である。このような材料のいくつかの例は、限定を伴うことなしに、ヒドロゲル、シリコーン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、及びAcrysofと呼ばれるポリマー材料(2−フェニルエチルアクリレートと2−フェニルエチルメタクリレートの架橋コポリマー)を含む。一例として、いくつかのケースにおいては、前部及び後部光学要素は、生体適合性を有するポリマー材料の1つのタイプから形成され、且つ、調節メカニズムは、別のタイプから形成される。] [0025] この実施例においては、前部光学要素12は、両凸状のプロファイルを具備すると共に、正のジオプトリーを提供するレンズとして機能し、且つ、後部光学要素14は、両凹状のプロファイルを具備すると共に、負のジオプトリーを提供するレンズとして機能する。いくつかの実施例においては、それぞれの要素の表面の曲率は、その要素を形成している材料と共に、前部光学要素が、約6〜約40ジオプトリー(D)の範囲内の、或いは、更に好ましくは、約15〜約35Dの範囲内のジオプトリーを提供するように、選択可能であり、且つ、後部光学要素は、約−30D〜約−3Dの範囲内の、且つ、更に好ましくは、約−25D〜約−5Dの範囲内のジオプトリーを提供する。一例として、2つの要素のジオプトリーは、離れた物体(例えば、眼から約2000cmを上回る距離に位置する物体)を見るためのIOLの合成ジオプトリー、即ち、遠見視力ジオプトリーが、約6〜約34Dの範囲内となるように、選択可能である。このIOLの遠見視力ジオプトリーは、2つの光学要素の相互の間の最小限の離隔において実現可能である。調節力に起因して要素間の軸方向の距離が増大するのに伴って、IOLのジオプトリーは、約40cm以下の距離において物体を見るための(即ち、近見視力の)最大ジオプトリーに到達する時点まで、増大する。この最大付加ジオプトリー(maximum optical add power)は、例えば、約0.1〜約5Dの範囲内であってよい。] [0026] 前部光学要素12は、前部表面12aと、後部表面12bと、を含む。同様に、後部光学要素14も、前部表面14aと、後部表面14bと、を含む。更に後述するように、この実施例においては、前部要素12の後部表面12b及び後部要素14の前部表面14aのそれぞれのものは、非球面プロファイルを有しており、前部要素の前部表面及び後部要素の後部表面は、実質的に球面プロファイルを具備する。本明細書に使用されている「非球面プロファイル」という用語は、一般に、球体の一部に対応した表面プロファイルからの逸脱を示す表面プロファイルを意味している。いくつかの実施例においては、このような非球面性の逸脱は、表面の対称軸(例えば、レンズの光学軸)を中心として回転対称であってよく、その他の実施例においては、逸脱は、このような回転対称を示す必要はない。] [0027] 表面12bの非球形度及び表面14aの非球形度は、更に後述するように、協働して、2つの要素の間の軸方向の距離の関数として、或いは、更に一般的には、瞳孔サイズの関数として、変化する合成球面収差を提供するように、構成されている。その他の実施例においては、前述の表面12b及び14a以外のIOL10の表面は、選択された程度の非球形度を有することができる。更に一般的には、それぞれの光学要素の表面の少なくとも1つのものは、後述するように、協働して、調節の結果として変化可能である瞳孔サイズの関数として変化する合成球面収差を提供するように、選択された非球形度を有する。] [0028] 具体的には、IOLが示す球面収差は、調節の増大(これは、IOLオプティックの軸方向の離隔の増大に対応可能である)の結果として瞳孔直径が減少するのに伴って、減少可能である。例えば、いくつかのケースにおいては、IOLは、眼が離れた物体を見るための非調節状態にある際には、小さな正の球面収差を示すことができる。眼が更に近い物体に合焦するために調節されるのに伴って、球面収差は、減少し、且つ、所与の調節ジオプトリーにおいて負の値に変化する。眼が更に調節されるのに伴って、球面収差は、次第に更に負になる。いくつかのその他のケースにおいては、遠見視力のためにIOLが示すに球面収差は、わずかに負であり、且つ、これは、調節の増大に伴って、次第に更に負になる。] [0029] 更なる例として、図2Aに概略的に示されているように、前部要素12の後部表面12bは、光学軸に近い半径方向の距離においては、推定球面プロファイル(これは、破線によって示されている)と実質的に合致し、且つ、光学軸から増大する半径方向の距離の関数として推定プロファイルから徐々に逸脱する表面プロファイルを有する。同様に、図2Bに概略的に示されているように、後部要素14の前部表面14aも、(破線で示されている)推定球面プロファイルから逸脱している。] 図2A 図2B [0030] 前述のように、これらの表面の非球形度は、2つの要素が示す合成球面収差が瞳孔サイズの関数として変化するように、選択されている。例えば、いくつかの実施例においては、IOL10の前部及び後部オプティックの非球面表面の半径方向の表面プロファイルは、次の関係によって定義可能である。] [0031] ] [0032] ここで、zは、レンズの光学軸から半径方向の距離rにおける表面のサグを表しており、cは、その頂点における(表面と光学軸の交点における)表面の曲率を表しており、c=1/rであって、ここで、rは、頂点から計測した表面上の半径方向の地点を表し、kは、円錐定数を表し、a1は2次非球面係数を表し、a2は、4次非球面係数を表し、且つ、a3は、6次非球面係数を表している。] [0033] 前部要素12の後部表面12bについては、いくつかの実施例においては、cは、約−6〜約−15mm-1の範囲内であってよく、kは、約−20〜約−60の範囲内であってよく、a1は、−1E−2〜約1E−2の範囲内であってよく、a2は、約−1E−2〜約1E−2の範囲内であってよく、a3は、約−1E−2〜約1E−2の範囲内であってよい。後部要素14の前部表面に14aについては、いくつかの実施例においては、cは、約−60〜約60の範囲内であってよく、kは、約−20〜約−60の範囲内であってよく、a1は、約−1E−2〜約1E−2の範囲内であってよく、a2は、約−1E−2〜約1E−2の範囲内であってよく、且つ、a3は、約−1E−2〜約1E−2の範囲内であってよい。] [0034] 更なる例として、次の表1A及び表1Bは、本発明のいくつかの実施例による3つの仮想的なデュアル要素調節可能型IOLの例示用の設計パラメータと、そのIOLの前部レンズ(表1A)及び後部レンズ(表1B)の設計パラメータと、を示している。] [0035] ] [0036] ] [0037] 使用の際には、患者の眼の内部にIOL10を埋植して見えなくなった水晶体を置換可能である。白内障手術の際には、例えば、ダイアモンドブレードを利用することにより、小さな切込みを角膜に形成する。次いで、器具を角膜の切込みを通じて挿入し、前部水晶体嚢の一部を、通常は、円形に切断し、不透明になった水晶体に対してアクセスできるようにする。次いで、超音波又はレーザープローブを利用して水晶体を粉砕し、且つ、この結果得られた水晶体の断片を吸引する。次いで、嚢包の後ろ側に接するように、IOLを患者の嚢包内に挿入する。いくつかのケースにおいては、まず、調節メカニズムに結合されたIOLの後部要素を嚢包内に挿入し、その後に、前部要素を挿入して調節メカニズムに結合している。調節メカニズムは、眼の自然な調節力に応答するように、嚢包と係合する。いくつかの実施例においては、IOLアセンブリの様々なコンポーネントは、折り畳み可能であり、且つ、注入器を利用することによって嚢包内に挿入可能である。眼の内部に挿入されたら、コンポーネントは、展開してその正常な形状を回復可能である。] [0038] 離れた物体を見るためには(例えば、眼から約2000cmを上回る距離に位置する物体を見るために眼が非調節状態にある際には)、眼の毛様筋は弛緩し、毛様体輪の直径を拡大する。そして、毛様体輪の拡大によって毛様小帯の外向きの運動が生成され、これにより、嚢包が平たくなる。いくつかの実施例においては、このように嚢包が平たくなることにより、調節メカニズム16が前部及び後部オプティックを互いに向かって接近させ、これにより、IOLのジオプトリーを低減可能である。対照的に、更に近い物体を見るためには(即ち、眼が調節状態にある際には)、毛様筋が収縮し、これにより、毛様体輪の直径が小さくなる。この直径の縮小により、毛様小帯上における外向き半径方向の力が緩和され、平たくなっていた嚢包が元に戻る。そして、この結果、調節メカニズム16が前部及び後部オプティックを互いに離れるように移動させ、これにより、IOL10の合計ジオプトリーが増大する。] [0039] 瞳孔の直径は、眼が調節されるのに伴って変化することが知られており、具体的には、眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、瞳孔の直径は縮小する。前述のように、IOL10が示す合計球面収差は、瞳孔サイズが縮小するのに伴って、即ち、眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、減少する(例えば、正の値から負の値に変化し、この負の値は、調節の増大に伴って、次第に更に負になる)。負の球面収差に起因し、光学絞りの異なる半径方向の場所に位置する光は、IOLの光学軸に沿った異なる地点において合焦することになる。絞りが縮小するのに伴って、IOLの球面収差に起因し、光は、IOLの更に近くにおいて合焦され、これにより、IOLの有効ジオプトリーが向上する。換言すれば、このIOLは、眼の調節状態の関数として変化する動的な球面収差を提供して調節を改善している。] [0040] 前述のように、いくつかの実施例においては、IOL10は、遠見視力のために、(例えば、約0.1〜1μmの範囲内の)相対的に小さな正の球面収差を示す。或いは、この代わりに、その他の実施例においては、IOL10は、遠見視力のために、(例えば、約−0.1〜−0.2μmの範囲内の)相対的に小さな負の球面収差を示す。このような負又は正の球面収差は、遠見視力の焦点深度を改善可能である。眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、瞳孔の直径は、IOLが示す球面収差の随伴する減少に伴って、縮小する。例えば、遠見視力のための小さな正の球面収差を具備した実施例の場合には、球面収差は、正の値から負の値に変化可能であり、この負の値は、眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、更に大きな負の値に次第に減少する。遠見視力のための小さな負の球面収差を具備した実施例においては、球面収差は、眼が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って、次第に大きな負の値をとる。前述のように、このような負の球面収差は、調節を改善可能である。更には、瞳孔サイズが縮小するのに伴って、焦点深度が自然に増大可能である。] [0041] 例示用のIOL10などの光学系が示す球面収差は、様々な既知の技法によって計測可能である。一例として、「Method Of Measuring Spherical Aberration And Apparatus Therefor」という名称の特許文献1及び「Phase−Shifting Mask, Exposure Method And Method For Measuring Amount Of Spherical Aberration」という名称の特許文献2は、球面収差を計測する方法及び装置について開示しており、これらの内容は、いずれも、本引用により、本明細書にそのすべてが包含される。] [0042] いくつかの実施例においては、IOLを構成する2つのオプティックの中の少なくとも1つの表面は、円環状のプロファイルを有する。当技術分野において既知のように、円環状の表面プロファイルは、表面に沿った2つの直交方向に対応する2つの異なる曲率半径を特徴とする。一例として、円環状のプロファイルを当技術分野において既知の方式によって選択し、遠見視力について患者の眼の非点収差を補償可能である。一例として、円環状のプロファイルを図1に示されているIOL10の前部オプティック12の後部表面12bに付与可能である。] 図1 [0043] 尚、前述の実施例においては、調節可能型IOLの2つの光学要素のそれぞれのものが単焦点ジオプトリーを提供しているが、その他の実施例においては、その光学要素の少なくとも1つのものが、例えば、基本的に2つのジオプトリーなどのように、複数のジオプトリーを提供可能である。一例として、図3Aは、このような実施例による調節可能型IOL18を概略的に示しており、このIOLは、前部レンズ20と、後部レンズ22と、を具備する。調節可能型メカニズム24が前部レンズ26を後部レンズに対して結合し、IOLが患者の眼の内部に埋植された際の眼の自然な調節力に応答して、相互の関係におけるこれらのレンズの軸方向の運動を生成する。以前の実施例と同様に、前部レンズ20は、両凸状のプロファイルを具備し、且つ、後部レンズ22は、両凹状のプロファイルを具備する。前部レンズの後部表面及び後部レンズの前部表面は、例えば、前述の方式によるなどにより、調節の関数として動的な球面収差(患者が更に近い物体を見るために調節されるのに伴って減少する球面収差)を提供するべく選択された所定の程度の非球形度を有する。] 図3A [0044] 但し、この実施例においては、前部レンズが、遠焦点ジオプトリーと、近焦点ジオプトリーと、を提供するように、回折構造26が前部レンズの前部表面20a上に配設されている。具体的には、前部レンズの前部及び後部表面の曲率と、このレンズを形成する材料の屈折率と、により、このレンズに対して屈折性ジオプトリーが付与されている(本明細書においては、これを遠焦点ジオプトリーと呼ぶ)。そして、回折構造が、この遠焦点ジオプトリーに実質的に対応するゼロ次ジオプトリーと、ゼロ次ジオプトリーを上回る1次回折性ジオプトリーと、を提供している。一般に、1次ジオプトリーとゼロ次ジオプトリーの間の差をIOLの付加ジオプトリー(add power)と呼んでいる。] [0045] 多くの実施例においては、前部レンズの遠焦点ジオプトリーは、約6D〜約40Dの範囲内であってよく、且つ、その付加ジオプトリーは、約1D〜約4Dの範囲内、或いは、更に好ましくは、約2D〜約4Dの範囲内であってよい。以前の実施例と同様に、後部レンズは、単焦点ジオプトリーを提供しており、これは、例えば、約−30〜約−3Dの範囲内であってよい。前部レンズの遠焦点ジオプトリーは、後部レンズの単焦点ジオプトリーと共に、IOLの主要なジオプトリーを提供している。調節メカニズムが前部及び後部レンズの間の離隔距離を変化させるのに伴って、このIOLの主要なジオプトリーは、遠見視力に適したジオプトリーから近見視力に適したものに変化可能である。いくつかのケースにおいては、このジオプトリーの調節に伴う変化は、約0.5〜約5Dの範囲内であってよい。] [0046] 前部レンズ20の回折構造によって提供される付加ジオプトリーは、前部及び後部レンズの軸方向の運動によって実現されるジオプトリーの調節に伴う変化を改善及び/又は増大可能である。いくつかのケースにおいては、この回折性の付加ジオプトリーは、調節ジオプトリーの範囲内になるように選択されている。但し、その他のケースにおいては、付加ジオプトリーは、IOLの調節能力を増大させるように、この範囲外のものであってよい。付加ジオプトリーのいくつかの例示用の値は、約3D〜約4Dの範囲内のものであってよい。] [0047] 回折構造26は、様々な方法によって実装可能である。一般には、図3A及び図3Bに示されているように、回折構造26は、複数の段差30によって分離された複数の回折ゾーン28を含む。いくつかの実装においては、段差の高さは、実質的に均一であるが、その他の実施例においては、レンズの光学軸からの増大する半径方向の距離の関数として変化(例えば、減少)可能である(即ち、段差の高さは、アポダイズされる)。一例として、実質的に均一な段差の高さは、次の関係に従って定義可能である。] 図3A 図3B [0048] ] [0049] ここで、λは、設計波長を表し(例えば、550nmである)、αは、様々な次数と関連する回折効率を制御するべく調節可能なパラメータを表し、例えば、αは、2.5になるように選択可能であり、n2は、オプティックの屈折率を表し、n1は、レンズが配置される媒体の屈折率を表す。] [0050] 一例として、段差の高さが光学軸からの半径方向の距離の関数として減少するいくつかのその他のケースにおいては、段差の高さは、次の関係に従って定義可能である。] [0051] ] [0052] ここで、λは、設計波長を表し(例えば、550nmである)、αは、様々な次数と関連する回折効率を制御するべく調節可能なパラメータを表し、αは、例えば、2.5になるように選択可能であり、n2は、オプティックの屈折率を表し、n1は、レンズが配置される媒体の屈折率を表し、且つ、fapodizeは、レンズの前部表面と光学軸の交点からの増大する半径方向の距離の関数としてその値が減少するスケーリング関数を表す。一例として、スケーリング関数fapodizeは、次の関係によって定義可能である。] [0053] ] [0054] ここで、riは、i番目のゾーンの半径方向の距離を表し、routは、最後の二焦点回折ゾーンの外部半径を表す。2004年12月1日付けで出願された「Apodized Aspheric Diffractive Lenses」という名称の同時係属中の特許文献3に開示されているものなどのその他のアポダイゼーションスケーリング関数も利用可能であり、この特許出願明細書の内容は、本引用により、本明細書に包含される。] [0055] いくつかの実施例においては、回折ゾーンは、オプティックの光学軸を中心として延長する環状の領域の形態を有する。このような実施例のいくつかのものにおいては、ゾーン境界の半径方向の場所(ri)は、次の関係に従って選択される。] [0056] ] [0057] ここで、iは、ゾーン番号であり(i=0は、中央ゾーンを表す)、riは、i番目のゾーンの半径方向の場所を表し、λは、設計波長を表し、且つ、fは、付加ジオプトリーを表す。] [0058] 図1及び図3Aに示されているIOL10及び18などの本発明の様々な実施例においては、当技術分野において既知の様々な調節メカニズムを利用可能である。このようなメカニズムの一例が「Accommodative Intraocular Lens System」という名称の特許文献4に開示されている。別のメカニズムは、「Accommodative Intraocular Lens」という名称の特許文献5に開示されている。これらの特許は、いずれも、本引用により、そのすべてが本明細書に包含される。] 図1 図3A [0059] (例) 本発明のいくつかの実施例によるデュアル要素調節可能型IOLの例示用の仮想的な設計の光学性能を個別の球面設計のもの及び球面収差を低減した設計のものと理論的に比較した。] [0060] 本発明の教示内容による設計の表面パラメータは、前述の表1A及び表1Bに付与されている。球面設計については、前部レンズ及び後部レンズの表面パラメータは、次の表2A及び表2Bに付与されている。] [0061] ] [0062] ] [0063] 次の表3A及び表3Bは、球面収差を極小化させた理論的なIOL設計の前部及び後部レンズの表面パラメータを示している。] [0064] ] [0065] ] [0066] 図4は、調節の関数として前述の仮想的な設計の残留球面収差を示す理論的に算出されたグラフを示している。] 図4 [0067] このグラフは、球面設計が、ゼロ調節において正の残留球面収差を示し、この球面収差は、調節ジオプトリーが増大するのに伴って、正の傾きを伴って増大することを示している。低減された収差を有する設計は、算出された調節ジオプトリーの変化にわたって実質的に一定である残留球面収差を示している(これは、小さな正の傾きを示す)。対照的に、本発明の教示内容による設計は、ゼロ調節において小さな正の残留球面収差を示し、この残留調節は、調節ジオプトリーが特定の値を超えて増大するのに伴って、負の値に変化する。この残留球面収差は、調節ジオプトリーが更に増大するのに伴って、負の傾きを伴って減少する。前述のように、この調節ジオプトリーに伴う球面収差の動的な変化は、レンズの有効な調節ジオプトリーの改善を含むいくつかの利点を提供する。] [0068] 図5は、相互の関係におけるその前部及び後部レンズの異なる離隔距離において3つの設計が提供する近軸調節の算出値を示している。この図は、3つの設計が、その要素の離隔の関数として類似した公称的近軸調節を示すことを示している。] 図5 [0069] しかしながら、前述のように、本発明の教示内容による設計によって提供される動的な球面収差は、瞳孔サイズが減少するのに伴って、改善された有効な調節をもたらす。例として、図6A及び図6Bは、前述の3つの設計の前部及び後部レンズの、それぞれ、0.6mm及び1mmの離隔の場合の収差の影響による調節の理論的な算出値を示している。瞳孔直径が6mmから3mmに減少した際に、球面設計は、このような調節の減少を示しており、且つ、低減された収差を有する設計は、大きな変化を示してはいない。対照的に、この瞳孔直径の減少は、本発明の教示内容による設計の動的な球面収差によって提供される有効な調節ジオプトリーの増大に結び付いている。] 図6A 図6B [0070] 更なる例として、図7Aは、3つのレンズによって提供される画像品質の尺度として6mm及び3mmの瞳孔サイズにおける前述の3つの設計に対応する遠見視力のための100lp/mmにおける変調伝達関数(Modulation Transfer Function:MTF)の理論的な算出値を示している。当業者には既知のように、IOLなどの撮像系のMTFは、物体と関連したコントラストに対するシステムによって形成された物体の画像と関連したコントラストの比率として定義可能である。光学系と関連するMTFは、一般に、その撮像系を照明する光の強度分布の空間周波数に依存するのみならず、照明絞りのサイズ及び照明光の波長などのその他のファクタの影響を受ける可能性もある。多くの実施例においては、MTFは、約550nmの波長を具備する光について計測及び/又は算出可能であるが、その他の波長又は波長の組合せを利用することも可能である。] 図7A [0071] 図7Aを更に参照すれば、球面設計は、6mmの瞳孔直径において乏しい画像品質を示しており、動的な球面収差を具備する設計の理論的な性能は、低減された収差を有する設計のものに匹敵している。図7Bは、6mm及び3mmにおける3つの設計に対応する近見視力のための100lp/mmにおけるMTFの理論的な算出値を示している。この場合にも、球面設計は、6mmの瞳孔直径において乏しい画像品質を示している。低減された収差及び動的な収差の設計は、いずれも、3mm及び6mmの両方の瞳孔直径において良好な画像品質を示しており、動的な収差の設計は、6mmの瞳孔直径について相対的に低いMTFを示している。] 図7A 図7B [0072] 図8A及び図8Bは、それぞれ、3mm及び6mmの瞳孔直径における調節ジオプトリーの関数としての3つの設計の50lp/mmにおけるMTFの算出値に対応したグラフを示している。3mmの瞳孔サイズについては、3つの設計が示す焦点深度は類似している。6mmの瞳孔サイズについては、3つの設計は、異なる焦点深度を示しており、動的な収差の設計は、そのシステム内に設計された収差に起因し、焦点深度の増大を示している。] 図8A 図8B [0073] 図9は、3mmの瞳孔直径における100lp/mmに対応したMTFの算出値によって定義される3つの設計の画像品質に対する傾斜及び偏心の影響の算出値を示している。5度及び10度という2つの傾斜角度と、0.5mm及び1.0mmという2つの偏心値におけるMTF値が公称的な及び回折制限されたMTF値と比較されており、これは、収差低減設計が傾斜及び偏心に対する最大の安定性を実証することを示している。] 図9 [0074] 前述の例などのいくつかの実施例においては、IOLは、合理的なエッジの厚さ(例えば、約0.3mm未満のエッジの厚さ)と、約0.5mm未満の後部要素の後部表面の最大表面サグ(例えば、約0.36mm未満のもの)という機械的な制約を有する。] [0075] 当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなしに、前述の実施例に対して様々な変更を実施可能であることを理解するであろう。] [0076] (関連出願) なお、本出願は、2008年2月7日付けで出願された米国仮特許出願第61/026,939号に対する優先権を米国特許法第119条に基づいて主張するものである。]
权利要求:
請求項1 眼内レンズ(IOL)であって、少なくとも1つの非球面表面を具備する前部光学要素と、少なくとも1つの非球面表面を具備する後部光学要素と、前記レンズが患者の眼の内部に埋植された際に調節を提供するべく、相互の関係における前記要素の軸方向の運動を許容するように、前記前部及び後部光学要素を結合するメカニズムと、を有し、前記前部及び後部要素の前記非球面表面は、調節に伴って変化する合成球面収差を提供するべく適合されている、IOL。 請求項2 前記球面収差は、調節が遠見視力から近見視力に変化するのに伴って、正の値から負の値に変化する請求項1記載のIOL。 請求項3 前記IOLは、遠見視力について、負の球面収差を示し、前記収差は、増大する調節の関数として減少する請求項1記載のIOL。 請求項4 前記球面収差は、前記調節の変動の関数として、約+0.20μm〜約−0.50μmの範囲において変化する請求項2記載のIOL。 請求項5 前記球面収差は、前記光学要素が遠見視力に適した調節状態に対応する距離だけ離隔している際に、約−0.2μm〜約+0.2μmの範囲内の値を具備する請求項2記載のIOL。 請求項6 前記球面収差は、前記光学要素が近見視力に適した調節状態に対応する距離だけ離隔している際に、約−0.02μm〜約−0.50μmの範囲内の値を具備する請求項2記載のIOL。 請求項7 前記要素の中の少なくとも1つのものの前記非球面表面は、約−2〜約−60の範囲内の円錐定数を特徴とする非球形度を示す請求項1記載のIOL。 請求項8 前記メカニズムは、前記調節が遠見視力から近見視力に変化するのに伴って、約0mm〜約2mmの範囲において前記要素の間の離隔を調節可能である請求項1記載のIOL。 請求項9 前記前部光学要素の前記非球面表面は、前記前部光学要素の前部表面又は後部表面のいずれかに対応する請求項1記載のIOL。 請求項10 前記後部光学要素の前記非球面表面は、前記後部光学要素の前部表面又は後部表面のいずれかに対応する請求項1記載のIOL。 請求項11 前記前部光学要素は、約6〜約40ジオプトリーの範囲内のジオプトリーを提供する請求項1記載のIOL。 請求項12 前記後部光学要素は、約6〜約40ジオプトリーの範囲内のジオプトリーを提供する請求項1記載のIOL。 請求項13 前記前部及び後部光学要素は、生体適合性を有する材料から形成される請求項1記載のIOL。 請求項14 前記オプティックの中の少なくとも1つのものは、円環状の表面を具備する請求項1記載のIOL。 請求項15 眼内レンズ(IOL)アセンブリであって、前部レンズと、後部レンズと、前記IOLアセンブリが患者の眼の内部に埋植された際に、前記眼の自然な調節力に応答して、相互の関係におけるその軸方向の運動を許容するように、前記レンズを接続する結合メカニズムと、を有し、前記レンズは、前記眼の調節状態の関数として変化する合成球面収差を提供する、IOLアセンブリ。 請求項16 前記合成球面収差は、前記調節状態が遠見視力に適したものから近見視力に適したものに変化するのに伴って、正の値から負の値に変化する請求項15記載のIOLアセンブリ。 請求項17 視力を矯正する方法であって、可変球面収差を示す調節可能型眼内レンズ(IOL)を提供するステップであって、前記可変球面収差は、前記レンズが埋植された眼の調節状態の関数として変化するべく適合されている、ステップと、前記調節可能型IOLを患者の眼の内部に埋植するステップと、を有する方法。 請求項18 調節可能型眼内レンズ(IOL)であって、前部光学要素及び後部光学要素を有するデュアル要素オプティックを有し、前記要素のそれぞれのものは、前記要素の合成球面収差が、前記オプティックが埋植された眼の調節状態の関数として変化するように、球面収差を提供する、調節可能型IOL。 請求項19 前記合成球面収差は、前記眼の前記調節状態が遠見視力に適したものから近見視力に適したものに変化するのに伴って、約+0.20μm〜約+0.50μmの範囲において変化する請求項18記載の調節可能型IOL。 請求項20 眼内レンズ(IOL)であって、少なくとも1つの非球面表面を具備する前部光学要素と、少なくとも1つの非球面表面を具備する後部光学要素と、を有し、前記非球面表面は、前記レンズが患者の眼の内部に埋植された際に瞳孔サイズの関数として変化する合成球面収差を提供するべく適合されている、IOL。 請求項21 前記合成球面収差は、約6mm未満の瞳孔サイズについて、負である請求項20記載のIOL。 請求項22 前記合成球面収差は、約1mmを上回る瞳孔サイズについて、正である請求項20記載のIOL。 請求項23 前記前部光学要素は、約20〜約50ジオプトリーの範囲内の単焦点ジオプトリーを提供する請求項20記載のIOL。 請求項24 前記後部光学要素は、約−50〜約−1ジオプトリーの範囲内の単焦点ジオプトリーを提供する請求項20記載のIOL。 請求項25 調節可能型IOLであって、少なくとも1つの非球面表面を具備する前部オプティックと、少なくとも1つの非球面表面を具備する後部オプティックと、前記IOLが埋植された眼の自然な調節力に応答して相互の関係における前記要素の軸方向の運動を生成するように、前記前部オプティックを前記後部オプティックに結合するメカニズムと、前記オプティックの中の1つのものの少なくとも1つの表面上に配設された回折構造と、を有し、前記非球面表面は、前記IOLが前記要素の間の増大する軸方向の離隔の関数として減少する球面収差を示すように、適合されている、調節可能型IOL。 請求項26 前記球面収差は、増大する調節の関数としての負の傾きを特徴とする変化を示す請求項1記載のIOL。 請求項27 眼内レンズ(IOL)であって、前部光学要素と、後部光学要素と、前記前部及び後部要素を結合するメカニズムであって、調節を提供するべく前記IOLが埋植された眼の自然な調節力に応答して前記要素の相対的な位置を変化させるべく適合されたメカニズムと、を有し、前記要素の中の少なくとも1つのものは、調節の関数として変化する残留円筒形収差を提供するべく構成された円筒形表面を含む、IOL。
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